清水は3月31日、ミーティングと約1時間の軽めのメニューで汗を流した。前日30日の広島戦は、ホーム開幕横浜戦に続いて、0-4の大敗。試合後には、約300人のサポーターが怒りでアフシン・ゴトビ監督(49)の辞任を求めて座り込みを敢行するまでに至った。サポーターを前にして「まだ限界ではない」と言い切ったゴトビ監督はこの日、改善に向けて早速動いた。

 今月13日の磐田戦までに予定されていた、3日間の公開練習を全て非公開にする方針を固めた。クラブ関係者は「チーム全員が、早くサポーターの期待に応えたいと思っている。1日でも早く勝利をつかむために、集中して練習に取り組むため」と理由を説明した。

 今季は開幕から公式戦6戦勝ちなし。さらに、昨年10月の鹿島戦から公式戦12試合連続で勝利がない。広島戦後、MF杉山浩太主将(28)は「何度もこういう結果になってしまい、サポーターのみなさんに申し訳ないという気持ちは強い。とにかく1勝して流れにのっていきたい」と声を振り絞った。一向に復調の兆しが見えない苦しい現状だが、今は1試合でも早い勝利を目指して最善を尽くすしかない。【前田和哉】