今季初の3連勝を「守備連動養成ギプス」で引き寄せる!

 清水は16日、2日間のオフを挟み、練習を再開した。アフシン・ゴトビ監督(49)は、次節C大阪戦(20日午後1時=アイスタ)のポイントとして「チームとしてどういう守備をするか」を掲げ、公式戦3戦連続完封中の守備をより強固にするための新メニューを取り入れた。

 この日の午前中に行われた11対11のミニゲーム。ゴトビ監督は、ゴムチューブを使って選手を一定の距離で結んだ。この練習の意図について「しっかり組織を保てれば、相手にスペースを与えないことができる。良い距離間を保つための意識付けをしたかった」と説明した。

 実際、意識が統一されていなかった第4節広島戦までは、ちぐはぐな守備が目立ち公式戦6試合で18失点。一方で、プレッシャーをかける位置を明確化したことで全員が連動し始めた5節鳥栖戦、続く6節磐田戦の後半は決定的なピンチを最小限に抑えている。

 約1時間のトレーニングで、選手もこの距離感の重要性を再認識した。守備の要、DF平岡康裕(26)は「セレッソは攻撃のコンビネーションが良く、個人技も高い。今まで以上に全員が強く意識して、連動できるようにしていきたい」と話した。残り3日間で万全の状態を整えていく。【前田和哉】