<J1:鹿島1-0湘南>◇第10節◇6日◇カシマ

 “1手目”で勝負はついた。前半31分、鹿島FWダビ(29)の得点場面。後方からの浮き球のパスを胸トラップで前方へ。ワンタッチで相手マークを外し、ツータッチ目に左足を振り抜き、ミドルシュートを放った。「どこに出したら自分にとって優位にプレーができるかを考えてやった」。イメージ通りのゴールだった。

 意図してファーストタッチを大きくするのは、得意な形だ。ドリブル突破の時も、相手の後方に蹴り出し「よーいドン」でボールを追う。愛称の「カバーロ(ポルトガル語で勇ましい馬)」の由来は、ここにある。守る側はまず反転しなければならないため、初動が遅れる。「トップスピードでボールのところまで行ければ、相手を振り切ることができる」。いつ身につけたかは覚えていない。ただ毎試合のようにこのプレーを繰り出すが、競り負けることはあまりない。

 どうマークを外すのか-。シュートを打つためのすべが、チームの勝利に直結している。【湯浅知彦】