<J1:磐田0-1柏>◇第11節◇11日◇ヤマハ

 森下仁志前監督(40)の解任で長沢徹暫定監督(44)が指揮を執る磐田は、柏に惜敗した。ヤマハスタジアムには、磐田の次期監督の大本命と目されている関塚隆氏(52)がテレビの解説で訪れた。クラブは既に関塚氏と接触し交渉に入っているとみられている。関塚氏は「今のところは何も…」と言葉を濁し、交渉についての質問にはノーコメントを貫き、否定も肯定もしなかった。「今日はこの仕事(解説)で来てますので…」と、試合後も無言で会場を後にした。

 クラブはリーグ中断期間の6月から新体制に入る意向を持っており、人選の時間は限られている。この日の試合で磐田は「相手の良さを消すサッカー」を掲げ、柏の強力2トップをシュート2本に封じたが、相手MFワグネルの強烈ミドルに泣いた。相手を上回る11本のシュートを放つも、ゴールが遠く今季6度目の1点差負け。DF駒野友一(31)は「あの1発でやられた感じ」と悔やんだ。開幕からわずか1勝。J2降格圏から抜け出せないチームの救世主になるか、関塚氏の動向が注目される。