磐田は14日、磐田市内で、きょう15日のナビスコ杯横浜戦に向け非公開練習を行った。GKは八田直樹(26)の先発が濃厚だ。リーグは1点差負けが続く悪循環で17位と低迷。八田は「負けている、を1試合1試合に持ち込んでいるのかな。先制されたら『まただ』と思ってしまったり…。自信がなくなってしまっているのかなと…」。

 この日、長沢徹監督(44)は「そういうものをすべて、大久保(練習場)に置いていって、しっかり戦え」と声をかけたという。リーグは低迷も、ナビスコ杯ではグループリーグ首位で横浜に勝てば1次リーグ突破に前進する。八田は「こういう状況で予選(1次リーグ)突破を持ち帰れば、リーグ戦にもプラスになる」と言い切った。

 「ピッチ内で意見のぶつけ合いも大事だけど、最近はその中で励ます声も大事だと思う。僕自身、しっかり心掛けて声をかけていきたい」と話す。他チームの友人からも「個々の能力が高いのになぜ勝てないの?」と言われるという。「自分たちの能力を信じれば点を取れると思う。リーグ戦もトーナメントの気持ちで臨まないと。危機感を持ってやれたらもっと強くなるチーム」と自信を見せる。八田が最後方からチームを励まし、リーグ2位の横浜から勝ち点3をもぎ取る。【岩田千代巳】