磐田は17日、磐田市内で今日18日の川崎F戦へ完全非公開で調整を行った。中断期間前の最後のリーグホーム戦で、長沢徹監督(44)は「ここは力強く勝ち点3を奪いに行くことを宣言しないと。全員で前に行くことを選手とも確認した」と話した。

 トップ下で先発が濃厚のMF山本康裕(23)は川崎Fについて「勢いがあるチーム。受けて立つと後手後手になる。自分たちから仕掛けていければ」と攻めの姿勢を見せた。相手はMF中村憲剛(32)がキーマンで「そこを防ぐことが一番の近道」と分析。「勝たないと何も残らない。これからの試合をトーナメントの気持ちでやっていかないと」と前を向いた。

 15日のナビスコ杯で右肩を負傷したDF伊野波雅彦(27)の出場が微妙だが、11日の柏戦で鼻骨骨折のDFチョ・ビョングク(31)は先発が濃厚だ。現在、チームは先制されるとそのまま悪い流れにのみ込まれてしまう。長沢監督は「大事なのは『ハッピーエンドを迎えるために』の発想。ロスタイムで逆転できるスポーツなので、広い視野でハッピーエンドを迎えることを強調し、全員で確かめ合っている」。開幕からわずか1勝。中断期間までの2試合を連勝で終え、ハッピーエンドにつなげるつもりだ。【岩田千代巳】