清水FW伊藤翔(24)が、今日25日のホーム仙台戦で今季1号を狙う。24日、完全非公開で約1時間半の最終調整を行った。練習後は「疲れていない選手はいない。その中でも良いパフォーマンスを出せるように、試合までしっかりコンディションを整えたい」と気を引き締めた。

 伊藤は、11日の甲府戦で絶妙なスルーパスからFWバレー(31)のゴールを演出。さらに、22日のナビスコ杯横浜戦でもMF石毛秀樹(18)の得点をアシストした。好調を維持する伊藤について、アフシン・ゴトビ監督(49)は「清水に加入してから一番良い状態だ」と太鼓判を押す。

 一方で、今年は公式戦9試合に出場して無得点。FWとして、当然満足できるはずもない。伊藤は「チャンスメークも大事。ただ、勝つためには得点が必要だしそれが仕事。FWとしてゴールを狙いたい」。

 仙台戦は、ホーム5連敗を避けるためにも絶対に負けられない一戦だ。エースのバレーが出場停止で不安要素は残るが、伊藤は「勝つために、ゴールにつながるプレーをするだけ」ときっぱり。今後の巻き返しのためにも、中断前最後の試合を勝利で飾る。【前田和哉】