<J2:G大阪3-0栃木>◇第17節◇1日◇万博

 G大阪が栃木を下し、今季初の4連勝で首位を守った。FWレアンドロ(28)の2発など前半だけで3得点し、栃木を寄せ付けなかった。日本代表のためにDF今野とMF遠藤が離脱したが、2人不在での白星は今季初めて。

 G大阪が不安を一掃する完勝を飾った。遠藤、今野が日本代表で離脱して迎えた一戦。2人が同時に欠場した試合は今季、2戦ドローだった。しかし前半だけで3得点し、力と勢いの差を見せつけた。

 FWレアンドロが前半10分に先制点、同23分にはDF藤春が今季初ゴールとなる追加点、同44分に再びレアンドロが決めた。特に3点目のアシストは、今季初先発の新人MF岡崎の左クロスが起点だった。長谷川監督は「代表2人がいない中で、自分がやってやろうという気持ちではつらつとプレーしてくれた」。

 2得点を挙げて、16試合12得点の決定力を発揮するレアンドロは得点ランクトップに立った。「3点リードでハーフタイムに入れて良かった」。フル出場で遠藤の穴を埋めた岡崎は「チャンスをもらい、勝てたことは良かった」という。遠藤らが不在でも万博には1万2000人を超える観客の後押しもあった。

 前日にはホッフェンハイムMF宇佐美の復帰が発表されたばかり。今月末で契約満了となるMF家長の退団は濃厚で、同じく契約が切れるレアンドロとは残留交渉が難航中。戦力が安定しない中で1年でのJ1復帰へ。今季初の4連勝を飾ったG大阪が、がっちり首位を守った。【辻敦子】