したたかに弱点を突く。仙台FW赤嶺真吾(29)が30日のナビスコ杯準々決勝、川崎F戦で“4強弾”を狙う。1-2で敗れた23日の第1戦は不発に終わり、途中交代。後半4分には蜂須賀の左クロスをフリーで合わせながら外したが、ここにヒントがあるとみている。「川崎Fはクロスへの対応が緩い」がチームの統一見解。赤嶺も27日の練習後に「その通りだと思う」とうなずいた。

 4月20日の対戦では右サイドからのクロス、CKから1点ずつを奪った。23日のアウェーゴールも起点は太田の左クロス。得点シーン以外にもCKで何度か決定機を作った。得意のサイド攻撃でゴールを脅かせば、大阪キャンプで磨きをかけた中央からの崩しもより効果的になる。今季川崎F相手に喫した2敗はいずれも敵地での試合。赤嶺は「ホームの勢いをもって(負けた2試合と)違う結果にできれば」と意気込んだ。【亀山泰宏】