<J1:清水0-0東京>◇第18節◇7月31日◇アイスタ

 清水は東京とスコアレスドローに終わった。

 11位からの巻き返しを狙う清水だが、序盤からぱっとしないプレーが目立った。前半9分に東京MF長谷川にファーストシュートを打たれると、39分にはMF村松大輔(23)が中盤の高い位置でボールを奪われてピンチを迎えた。シュートはFW伊藤翔(25)、MF本田拓也(28)の2本だけ。先制点への糸口をつかめないまま前半を終えた。

 アフシン・ゴトビ監督(49)は、ハーフタイムに「頭の中を1回リセットしろ!

 自分たちを信じて、自分たちのサッカーをしよう!」とハッパをかけて選手を後半のピッチに送り出した。4分、MF河井陽介(23)が積極的にミドルシュート。右サイドバックで起用されたMF石毛秀樹(18)も15分、20分と立て続けに攻撃参加を仕掛け、指揮官の意図を体現した。前半は全く形が見えなかったが、後半立ち上がりは押し気味に試合を展開した。

 27分には、CKのこぼれ球をDFカルフィン・ヨンアピン(27)が右足で狙うもGKの正面を突いた。その後もFW高木俊幸(22)とFW村田和哉(24)を同時投入するなど、最後まで1点を取りにいったが、ホーム・アイスタが歓喜に包まれることはなかった。

 後半戦のスタートを白星で飾ることはできなかった。それでも、守備陣が5月仙台戦以来の完封。鹿島では今季途中出場が続いていた新加入の本田も、90分間フル出場を果たした。さらに、FWラドンチッチ(29)の加入もこの日正式発表された。次節新潟戦では、勝ち点3を期待したい。【前田和哉】