清水は25日、三保グラウンドで次節甲府戦(28日午後3時・アイスタ)に向けて約2時間の調整を行った。この日、DFカルフィン・ヨンアピン(27)が足首痛で別メニュー調整。これにより、MF竹内涼(22)が2試合連続で先発する可能性が浮上した。

 竹内は、前節横浜戦で4試合ぶりにスタメンピッチを経験。前半こそ戸惑いを見せたが、後半は持ち味を発揮した。正確な縦パスでFW大前元紀(23)のポスト直撃のミドルを演出。こぼれ球に反応し、自らミドルシュートも放った。チームは0-1で惜敗したものの「後半は落ち着いて周りを見られたし、感覚は良かったと思う」と、一定の手応えをつかんだ。

 昨年在籍していたJ2北九州時代に、甲府(当時はJ2)とは2度対戦。1戦目に決勝点を挙げると、続く2戦目でもアシストを記録した。竹内自身も「決勝点は相当気持ち良かった。個人的に悪いイメージはまったくないですね」と、相性の良さを口にする。

 活躍の“条件”は十分整っているだけに、あとは本番までに先発を確保するだけだ。竹内は「早く点を取りたい。それも、試合に出なければ可能性はない。自分のやるべきことをきっちりやっていきたい」と力を込める。本番まで残り2日。猛アピールを続けていく。【前田和哉】