清水のFW大前元紀(23)が27日、チームを2戦ぶりの勝利に導く一撃を誓った。この日、今日28日に迎えるホーム甲府戦に向けた最終調整を終えると「相手は守備が堅いし、残留争いでモチベーションも高い。簡単な試合にはならないけど、自分たちも上にいくために勝たなければならない。チームのために狙いたい」と、エースとしての自覚をにじませた。

 実は、甲府戦にはめっぽう強い。大前は、出場した過去2度の対戦で連続得点中。決めれば全勝と相性は抜群だ。さらに、チームとしても06年の初対戦から7戦負けなし(6勝1分け)。力強いデータの後押しに、大前は「特に意識はしてないけど、相性が良いことは悪いことじゃない。そういう相手には結構(得点を)取れている印象もあるしね」と、自信を口にした。

 前節横浜戦は、0-1の惜敗。連勝が3で止まった。3度ポストに嫌われる不運も重なり、4試合ぶりの無得点に終わったが、後半は圧倒。攻撃陣に一定の手応えが残った。大前は「全員がやるべきことを理解してきているし、状態は良いと思う。個人的な感覚も悪くない」と話す。残された試合は、甲府戦を含めて8試合。お得意さまからきっちり勝ち点3を奪い、上位進出への勢いを再び取り戻す。【前田和哉】