磐田は27日、磐田市内できょう28日のアウェーでのC大阪戦に向け調整を行った。前節鹿島戦では、DF駒野友一(32)が、得意の右からのクロスでFW阿部吉朗(33)の得点をアシスト。特に後半は、駒野が右サイドを自ら仕掛けて突破したことで攻撃が活性化した。C大阪はリーグ最少の24失点と堅守を誇り「1対1であれば仕掛けていくことも必要になる。打開すれば、相手も、もう1人出てくるので、そこも狙っていきたい。相手は最近、引いて守る形が多くなっていると思うので、ショートカウンターも有効だと思う」と話した。

 この日、練習前の円陣では関塚隆監督(52)が攻撃面で、勇気を持ってチャレンジする重要性を説いた。残り8試合。残留のためには負けられない。駒野は「自分たちは、勝つことしか上がっていくことはできない。守っているだけでは点も取れない。そのためにも積極的に、大胆に、という部分が大事になってくる」と見据える。

 相手はFW柿谷曜一朗(23)ら攻撃力のある選手がそろう。マークの受け渡しなど、細かい部分も打ち合わせた。「相手もクロスが得意なので。しっかり中でマークに付けば点は取られないと思うし、シュートを打たれる場面でも、だれかがプレッシャーにいけばコースも限定される。言うことは簡単ですけど、しっかりマークに付かなければ」。攻撃は大胆に、マークは緻密に。駒野が右サイドを打開し、粘り強い守備で「勝ち点3」を持ち帰る。【岩田千代巳】