J2札幌は1日、札幌厚別で開催予定だった20日の山形戦、11月3日の千葉戦を、札幌ドーム開催に変更すると発表した。日本ハムのクライマックスステージ(CS)進出が28日に消滅したことを受け、クラブでは市、同ドーム側と交渉し、会場変更にこぎつけた。4万人収容が可能な札幌ドームの大観衆を後押しにして、プレーオフ進出につなげる。

 勝負どころで思い切った判断に踏み切った。野々村芳和社長(41)は「プレーオフがかかった大事な時期。ぜひ、ドームに1人でも多くの人に集まってもらって後押ししてもらいたい」と話した。天候や自然災害の影響でなく、人為的に会場を変更したのは、07年10月24日の徳島戦以来2例目。2試合同時に変えるのはクラブ初となる。

 3700万円の債務超過と上期の赤字分3000万円を解消するための一助にする。約2万人収容の厚別から最大4万1580人のドームに変えることで、使用料は500万円増の800万円。経費も増えるが、3万人前後動員できれば利益を出せると試算。既に販売しているシーズン券なども、移行して利用できるよう調整している。