清水は2日、次節アウェー広島戦(5日・Eスタ)に向けて約2時間半の調整を行った。5戦ぶりに左MFでの先発が有力な河井陽介(24)は「久しぶりだけど、今季ずっとやってきた位置。問題はない。ラドンチッチとの関係だけしっかり確認していきたい」と、精力的に汗を流した。

 雪辱に燃えている。左サイドバックで先発した前節甲府戦の開始21秒。河井が守る左サイドから先制点を許した。直後の同17分にも、GK櫛引政敏(20)への中途半端なバックパスから決定的なピンチを招いた。河井は「自分のせいで難しい試合になった。絶対にやってはいけないこと」。今季3度目の逆転勝ちも、自身のパフォーマンスには満足できなかった。

 さらに、3月に行われた広島戦ではホームで0-4と完敗した。左MFでフル出場した河井も、シュート0本と見せ場すら作れなかった。「前回の借りをきっちり返さなければいけないし、チームとしてその自信はある。個人的には甲府戦のミスも取り返さなければいけない。とにかく得点に絡むプレーをしたい」。信頼回復を誓う背番号「10」が、本職の攻撃でチームに今季3度目の連勝を呼び込む。【前田和哉】