清水のFW高木俊幸(22)が17日、公式戦2戦連続ゴールを誓った。この日、チームメートと明日19日のホーム鳥栖戦に向けて完全非公開で調整に励むと「点も取れていて気分はいい。普通に調子はいいと思います」と、順調な調整ぶりを強調した。

 言葉通り、追い風は吹いている。14日に行われた天皇杯のツエーゲン金沢戦では、1-1の同点で迎えた後半16分からピッチに。45分の勝ち越し点で公式戦6戦ぶりのゴールを記録すると、ロスタイムにまさかの同点弾を許して迎えたラストワンプレー。FWラドンチッチ(30)の落としに反応し、決勝点をたたき込んだ。

 23節の鹿島戦では途中出場からハットトリックを達成した。続く24節大分戦では、決勝点を決めている。昨季を見ても、28節広島戦から公式戦3戦連続ゴールと、1度波に乗るとゴールを量産する傾向にある。高木俊自身も「あんまり意識し過ぎるのはよくない。ただ、普通にやれば取れる気はしている」と口にしており、ゴールの雰囲気は漂っている。

 鳥栖戦はFWラドンチッチとMF本田拓也(28)が累積警告で出場停止。高木俊は「自分たちよりも下の順位にいるチームに負けるわけにはいかない。ホームだし、勝って下を離したい」と語気を強める。勢いに乗る若きストライカーがチームの窮地を救い、ホーム4連勝を呼び込む。【前田和哉】