ナビスコ杯決勝は、今日2日午後1時5分から東京・国立競技場で浦和と柏が対戦する。試合前日の1日は公式練習を行い、10年ぶり2度目の頂点を目指す浦和は、国立に強いFW興梠慎三(27)のゴールに期待がかかる。

 浦和復権のカギは、FW興梠が握る。鹿島時代にリーグ3連覇を経験するなど、勝ち方を知る男。しかも国立では、09年ゼロックススーパー杯のG大阪戦、10年天皇杯準決勝の東京戦、11年ACL1次リーグ上海申花戦(2得点)と自身が決めた試合は無敗だ。「悪いイメージがない」と言うが、抜群の相性を誇る。

 27日の柏戦は出場停止でスタンドから見守った。「自分がプレーしたい気持ちよりも、上から見たことで勉強になった」。常に自分の動きをピッチ上に想像しながら見守った。「相手のスペースを見つけて突いていきたい。攻撃は自分から始まる。自分がどれだけキープできるかで周りが生きる」と役割は分かっている。「興梠が来てくれて良かったと思ってくれれば」。その思いが結実する時だ。