清水DF平岡康裕(27)は次節23日の大宮戦(アイスタ)で攻撃面でも存在感を発揮し、貪欲に勝利を目指すことを誓った。

 清水DF平岡が20日、大宮戦で攻守にフル回転することを誓った。チームは16日の天皇杯4回戦で仙台に敗れ、今季無冠が確定した。リーグ戦は現在10位で、アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)出場(3位以内)の可能性も消滅。モチベーションの維持が難しい状況だが、平岡は「こういう時でも応援してくれるサポーターのために戦いたい」とキッパリ。この日も2部練習でみっちり汗を流した。

 対する大宮は現在7連敗中と低迷している。さらに強力助っ人のFWズラタンが出場停止だ。平岡は「もう1つの起点をつぶせば、相手の攻撃力はもっと落ちる」と試合のポイントを挙げ、ズラタンとともに前半戦2位ターンの快進撃を支えたエースFWノバコビッチ封じに意欲を見せた。

 本職の守備だけでなく、攻撃にも貪欲な姿勢を見せる。平岡は今季、FW高木俊幸(22)らと並ぶチーム2位タイの5得点を記録。4月のナビスコ杯1次リーグでは大宮から豪快なヘディングシュートも決めており、「セットプレーから点を取れればチームとしても楽になる。“頭の調子”も良いし、単独2位を狙っていきますよ」と不敵に笑った。

 昨季は31節終了時点で5位とACL出場権争いを演じながら、同節からの3連敗が響いて9位でシーズンを終えた。平岡は「試合がある以上、1つでも上の順位を目指すのは当然。最低限、去年を超えること。全勝で締めくくれば来季にもつながる」と結んだ。賞金圏の7位まで勝ち点4差。そして来季につながる3連勝を目指して、まずはホームで大宮を下す。【前田和哉】