清水は鹿児島キャンプ5日目の6日、2部練習を行った。午前中に行われた実戦形式の練習では、DF平岡康裕(27)が主力組のセンターバックに入り、軽快な動きを披露。今日7日のJ2京都戦(午後2時=ふれあいスポーツランド)で昨季32節大宮戦以来の先発が有力となった。

 4日のJ2長崎戦ではDF陣が課題を露呈。主力組中心で臨んだ90分間で格下にまさかの3失点を喫した。2本目の8分間だけ出場した平岡はベンチから戦況を見詰め「指示の声が少なすぎる。もっと細かいポジショニングをお互いが確認しながらやっていかないといけない」と分析。この日も的確な指示でDFラインを統率し、課題修正に励んだ。

 平岡自身にとっても重要な一戦になる。昨年の11月末に脱臼癖のあった右肩の手術に踏み切った。順調な回復で鹿児島キャンプから完全合流。長崎戦で実戦復帰を果たしたが、開幕戦に向けて調整が遅れているのは事実。「コンディションも徐々に上がってきているし、肩の状態も順調にきている。後は感覚を戻していくこと。京都戦も時間限定での出場になると思うけど、出るからには無失点に抑えたい。チームとしても勝ち癖をつけなければいけない。練習試合でも結果にこだわってプレーしていく」と語気を強めた。“今季初先発”のピッチで完全復活への確かな手応えをつかむつもりだ。【前田和哉】