清水は14日、明日16日のプレシーズンマッチ川崎F戦(午後1時半=アイスタ)に向けて完全非公開で約1時間半の調整を行った。当初は2部練習の予定だったが、アフシン・ゴトビ監督(50)は「全員が集中して練習できていた。バレンタインのプレゼントとして休ませることにした」と、納得の内容に急きょ午後の練習をオフにした。

 今季初のJ1チームとの対戦で猛アピールを狙うのが、左サイドバックで先発が濃厚なMF河井陽介(24)だ。「川崎の強力な攻撃陣を抑えれば開幕に向けて自信がつく。攻撃でも目に見える結果を残すために、積極的に仕掛けていきたい」と、攻守で存在感を発揮することを誓った。

 河井は12年に慶大から加入すると、いきなり開幕スタメンを飾った。しかし、昨季は一昨年の最終節大宮戦で負った左足第5中足骨骨折の影響で出遅れ、2年連続の開幕スタメンを逃した。

 3年目の今季は好スタートを切るべく、背番号を“縁起の良い”1年目の「17」に戻した。思惑通り、15日の始動から行われた5試合の練習試合では4試合に主力組で先発中だ。「今季はもう1度初心に帰って、当時のようにがつがついきたい。そのためにも開幕から良いスタートを切りたい」。目の前にある開幕スタメンを確実なものにする。【前田和哉】