清水は5日、ホーム開幕戦の次節横浜戦(8日午後3時、アイスタ)に向けて室内で約1時間半の調整を行った。7年ぶりの開幕2連勝へ-。DF平岡康裕(27)が、昨年までチームメートだったFW伊藤翔(25)封じを誓った。

 今季から横浜に移籍し、ライバルとなった伊藤は開幕大宮戦でいきなりゴールを記録。約28メートルの豪快ミドルをネットに突き刺した。好スタートを切ったストライカーに「えぐいシュートを決めていたし、もともとポテンシャルが高い」と警戒を強める。一方で、平岡も開幕名古屋戦で貴重な同点弾をマーク。7年ぶりの開幕戦勝利に大きく貢献した。「プレースタイルは分かっている。やられるわけにはいかないし、こっちもゴールを狙っていきますよ」と不敵に笑い、2戦連発も同時に視野に入れた。

 昨季は同じホーム開幕戦で横浜に0-5と惨敗した。味わった屈辱は、今でも鮮明に記憶に残っている。平岡は「あれだけ簡単に5失点したのはプロになってから記憶がない。完封で勝てばチームにとっても自信になるし、こだわっていきたい」と最後は引き締まった表情で意気込みを語った。借りは返す。【前田和哉】