清水は浦和との無観客試合から一夜明けた24日、控え組中心でJ3町田ゼルビアと練習試合(45分×2本)を行い、3-1で勝利した。ボランチで先発したMF本田拓也(28)が2点に絡む活躍を見せ、定位置再奪取へアピールした。

 まずは、1点リードで迎えた1本目の16分。左サイドを駆け上がるDFイ・キジェ(22)への正確なロングパスで追加点を演出。同31分には、カウンターからMF高木純平(31)に絶妙のスルーパスを送り、3点目のPKを呼び込んだ。

 本田はここまでリーグ3試合に途中出場。第2節横浜戦では左膝を負傷するなど開幕からコンディションが上がらなかったが、この日は出場した45分で好プレーを連発。「まだまだ万全には遠いけど、今日は良かったと思う」と、明るい表情でグラウンドを後にした。

 現在、定位置争いではMF六平光成(23)が台頭。19日のナビスコ杯仙台戦、23日の浦和戦でもアフシン・ゴトビ監督(50)から高評価を得ている。本田は「1日でも早くコンディションを上げて、(定位置争いに)割って入れるようにしていきたい」と話した。【前田和哉】