難敵相手も、攻めの姿勢崩さず。J2札幌は今日30日、京都・西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場で京都と対戦する。同会場は過去リーグ戦1勝9敗と鬼門。京都戦も3連敗中で、昨季は2試合連続で完封負けしている。数字上では分が悪いが、財前恵一監督(45)は引き分け狙いを否定。4年ぶりの3月連勝となる勝ち点3奪取へ意欲を見せた。

 指揮官は強気だ。「リーグ終盤なら勝ち点1を狙うことはありますが、今は3」。今季初戦はMF砂川がFKを直接決め、2戦目はMF前田がゴール。前節北九州戦ではエース内村が2得点した。「MF菊岡が帰ってきたらどこで使うか…。FW都倉も1度長い時間使いたいが、前田と砂川の調子がいいので…」と、起用に悩むほど攻撃陣は厚い。

 選手も気後れはない。今季愛媛から復帰したMF石井は、札幌時代の07年に唯一の勝ち試合で決勝点を挙げた。MF河合は横浜時代にJ1最後のゴールを挙げた思い出の地。石井は「アウェーでも攻めて1点」と力を込める。

 この日は午前に札幌を出発。今季初めて前日練習を遠征先で行うなど試合に万全を期した。「粘り強く戦えばチャンスはある」と財前監督。現時点で勝ち点で並ぶライバルをアウェーで下し、昇格ロードに乗る。