<J2:山形1-1千葉>◇第13節◇11日◇NDトスタ

 ホーム山形は千葉と引き分けた。後半28分に先制されたが、同41分、途中出場のMF比嘉厚平(24)が今季初ゴールとなる約20メートルのミドルシュートを決めた。

 山形がホームで勝ち点1を死守した。身長166センチの小柄な比嘉が、交代2分で大きな仕事をこなした。DF石川からの左パスを受けると、持ち前のスピードを生かして相手DFを逆ステップでかわし、ゴール中央から同点弾をたたき込んだ。比嘉は「感触はよかったけれど、自分でもびっくり。勝ち越せなかったのが悔しい」と振り返った。

 2月の宮崎キャンプ初日に左膝軟骨を損傷。ホーム岡山戦(4月29日)で復帰し、途中出場3試合目で結果を出した。後半、1ボランチにして攻撃枚数を増やした石崎監督は「シュートを打つ意識が高い。彼の思い切りの良さが出た」と比嘉を評価した。通算4勝5分け4敗。今季初の白星先行は次節ホーム松本戦(18日)に持ち越された。比嘉は「チャンスをもらったら結果を意識して、チームの勝利に貢献したい」と意欲を見せた。【佐々木雄高】