J2山形は12日、山形県総合運動公園でJ3福島と練習試合(45分×2本)を行い、2-1で勝った。昨年8月下旬の紅白戦で右膝前十字靱帯(じんたい)を断裂したベテランDF小林亮(31)が、左サイドバック(SB)で故障後初めて90分間フル出場。1本目序盤にはドリブルシュートも放ち「90分間通して動けた。ここからコンディションと技術を高めていきたい」と復調をアピールした。

 プロ10年目。石崎信弘監督(56)とは柏時代も2年間一緒で、07年のJ1復帰に貢献した。本来は右SBだが、同監督は「試してみたかった」と故障者を抱えて手薄になっている左で起用。小林は「右も左も好き嫌いはない。石さんのやりたいサッカーは理解しているつもり。求められていることをこなしていきたい」と前向きだ。

 9月には32歳になるが、年齢的ギャップは感じていない。故障やリハビリを通じて自分の体を知り、作り上げていくことも学んだ。「サッカーに限らず1年1年が勝負だと思う。40歳近くを目標にしたい」と気力も充実している。【佐々木雄高】