<J2:札幌2-1富山>◇第19節◇21日◇札幌厚別

 4試合ぶり白星で、札幌厚別通算100勝!

 札幌が富山に勝利した。前半29分にMF荒野拓馬(21)が先制点、同35分にMF砂川誠(36)が直接FKを決め、5月25日の水戸戦以来の勝ち点3を奪取した。

 最年長が奮闘した。1-0の前半35分、砂川が中央からのFKを右足で決めた。「狙い通り。これまでなかなかサポーターに勝利を見せることができなかったのでほっとした」。今季全3得点が直接FK。右ももを痛め後半27分に交代も前半29分に荒野の先制点の起点になるなど全2得点に絡み、今季厚別初白星に導いた。

 前節の悪夢を全員で振り払った。14日の横浜FC戦は後半ロスタイムに追いつかれた。18日の練習後、選手ミーティングを実施。FW都倉は「1つのプレーをしつこいぐらい議論し合った。全員がチームのことを考えて意見を出し合った」と言う。逃げ切れなかった反省を生かし、今回は終盤に河合を1ボランチにした4-1-4-1のシステムに変更。引いて守るのではなく、前に出てボールを奪うコンセプトを徹底し、逃げ切り勝利につなげた。

 「泥臭くてもいいから勝ち点3にできたのは大きい。悪い内容の試合も勝ちにできるチームにならないと」と河合。厚別100勝の節目を、チーム浮上のきっかけにする。【永野高輔】