21歳若武者が3戦連発で初連勝に導く!

 J2札幌は今日28日、札幌厚別公園競技場で岐阜と対戦する。2試合連続得点中のMF荒野拓馬(21)が27日、クラブの道産子選手初となる3試合連続ゴールを約束した。16年リオ五輪を目指す北のホープが、一気に量産態勢に入る。

 チーム一勢いのある男が連勝キーマンになる。岐阜戦に向け荒野は「どんな形でもいい。チャンスがあったら決めたい」と意気込んだ。今季は4月に左足底部損傷で長期離脱も、7日の讃岐戦で14試合ぶりに出場し、復帰2戦目の14日横浜FC戦で1号。さらに厚別での前節富山戦で2戦連発した。絶好調の24番が、通算6ゴール中4点を挙げる相性のいい厚別で再度、ゴールネットを揺らす。

 北海道の若手を育て、J1定着を目指すのがクラブの将来的ビジョン。荒野は同期のU-21日本代表DF奈良らとともに、その旗印として期待されている。11日まで行われた同代表大阪合宿は左足負傷中で招集されなかったが「チームで結果を出すことが(代表の)手倉森監督へのアピール」と前を向く。得点を重ね、2年後の五輪へ向けた“プレゼン”も兼ねていく。

 札幌の道産子選手で2戦連発は山瀬ら6人いるが、3連発はない。25日の広島との練習試合でも1得点するなど好調で「長い距離を走って抜け目なく狙う」と誓った。90分衰えない自慢の走力を生かし、道産子記録更新に挑む。【永野高輔】

 ◆2試合連続得点した札幌の道産子選手

 山瀬が1号で02年3月31日名古屋戦、同4月6日柏戦でマーク。06年に石井が1回、07年には藤田が2回、曽田が1回記録している。昨年は3月24日福岡戦と31日G大阪戦で宮沢、7月20日松本戦と27日鳥取戦で三上が1回ずつ記録。3試合以上連続得点者はいない。クラブ最長は97年バルデスの6試合連続で、日本人選手では昨季内村が記録した4試合連続。