清水のDFヤコビッチが16日、29回目の誕生日を迎え、後半戦への決意を新たにした。約1時間半の練習後、サポーターからプレゼントを贈られ「日本で29歳を迎えることは想像していなかったけど、とてもうれしく思う。残りの(リーグ戦)20試合全部に出場して、右サイドからチームに貢献したい」と気合を入れ直した。

 W杯による約2カ月間の中断後では初の公式戦となった天皇杯2回戦・びわこ成蹊スポーツ大戦は90分間フル出場した。チームも5-0で圧勝し「前半は『大学生だから』という気持ちがあったのか、ミスが多くなってしまった。ただ、後半からは徐々に良くなって、先制点以降は自分たちのサッカーができた」と自信を深めた。19日のリーグ再開となる川崎F戦に向けて一定の手応えをつかんだ。

 米プロリーグ(MLS)のDCユナイテッドから加入した今季は、主に右サイドバックで12試合に出場。前半戦は同サイドの裏を突かれ、ピンチを招く場面が目立ったが「狙われていることは分かっているし、蹴られた時にどう対処するのかはイメージできている」とプレーの修正部分は頭にたたき込んだようだ。

 川崎F戦も“定位置”での先発が有力となる。「ゴールを決めれば自分へのプレゼントにもなるね(笑い)。とにかく大事な(再開)初戦だから良いスタートが切れるようにしたい」と、自らの区切りの日に活躍を誓っていた。【前田和哉】