J2札幌のMF小野伸二(34)が14日、札幌・宮の沢で、日本ハムの大谷翔平投手(20)と、両チーム共同ウェブ企画での対談に臨んだ。日本サッカー界が生んだ“最高傑作”と球界の“至宝”が初対談。小野が、欧州やオーストラリアなど海外生活での経験談について話すと、海外志向のある大谷は「いい勉強になった。同じアスリートとして、刺激をもらった」と話した。

 小野も、14歳年下ながら、プロで投手と野手の二刀流という、離れ業に挑む若武者から刺激を受けた。「しっかりしている。入ってきたときから、オーラが出ていると感じた。1ファンとして活躍してほしいと思った」。Jリーグでは高卒1年目から浦和の主力としてプレーし、18歳でW杯フランス大会も経験した。10代から一線で活躍する境遇は、自身と重なる部分があり「僕の感じたことを伝えた」と、貴重な人生経験を丸ごと、大谷に伝授した。

 京都戦で負傷した左太もも裏痛に関しては、順調に回復しているが、この日は大事を取って、別メニュー調整。ステップワークやボール回し、ランニングなど1時間半のメニューをこなして終えた。リバウンドが出なければ今日15日の練習から合流する。「軽い張りはあるが、長くつきあってきたもの。今週末の試合に向けて、しっかり調整したい」と、17日のアウェー山形戦出場を見据えた。【永野高輔】