<ナビスコ杯:神戸1-1G大阪>◇準々決勝◇3日◇神戸ユ

 新生日本代表の選考から漏れたG大阪FW宇佐美貴史(22)が、相性のいい神戸戦で貴重なアウェーゴールを決めた。試合はドローに終わったが「次の代表へのアピールはもう始まっている」と、あくまでも前向きだ。第2戦は7日に行われる。

 宇佐美が神戸キラーぶりを見せつけた。神戸戦で出場した全5試合で7得点と抜群の相性を持つ。チャンスはいきなり訪れた。前半11分、MF倉田からのパスを右足でシュート。6戦連発計8得点とし、貴重な先制点を挙げた。「今朝、家を出るときも『今日こそ(記録は)止まるから』と言って出てきたんですけどね(笑い)」と冗談交じりに話した。

 リーグ再開後は公式戦9戦7発と波に乗っていたが、新生日本代表の選考に漏れた。悔しい気持ちを抑え「次の代表へのアピールはもう始まっている。どの試合を代表のスタッフが見てるか分からないから、毎試合全力でプレーしたい」と目の前の一戦に向き合う。強気な心を持つからこそ、この日もホームアンドアウェー方式のナビスコ杯で、貴重なアウェーでの得点を挙げた。第2戦のホームでさらに記録を伸ばせば、タイトルへまた1歩近づく。