C大阪が大阪ダービーを前に非常事態だ。右膝外側半月板損傷で戦列を離れ、20日のG大阪戦(万博)での復帰を目指していた元日本代表の主将MF山口蛍(23)が17日、大阪市内で練習中、接触プレーで同じ右膝に痛みを感じ、大阪市内の病院で検査を受けた。関係者によると「膝全体が痛い」と、話しているという。

 大熊裕司監督(45)は「違和感があるというので大事をとった。あまり無理はさせたくない。完全にできる状態で送り出したい」と慎重。練習途中で病院に向かい、検査結果は今日18日に出る予定だが、内容次第で復帰が遅れる可能性が高い。

 日本代表MF扇原も累積警告で出場できない。急性虫垂炎を患い、16日に練習に復帰したばかりのMF長谷川アーリアジャスール(25)もまだ万全ではなく、フル出場は厳しい状態。MFキム・ソンジュンも右足首を痛めており、10日の天皇杯J2磐田戦でプロデビューを飾ったMF秋山も含め、手薄なボランチ勢はスクランブル体制で挑むことになりそう。股関節痛で別メニューのFWカカウも欠場が濃厚だ。

 5日間練習を休み、体重が3キロ減った長谷川は「与えられた時間で持っているものを出したい」。キム・ソンジュンも「試合が続いているので痛いところは誰にもある。これくらいでは休めない」と、総力戦でダービー勝利を目指す。【福岡吉央】