G大阪のエースFW宇佐美貴史(22)が、一発回答で代表復帰を果たす。今日20日の宿敵C大阪戦(万博)に向け、19日は大阪・万博練習場で非公開調整。大阪ダービーには日本代表のハビエル・アギーレ監督(55)が初視察に訪れる。W杯中断明け後は公式戦14戦10発と絶好調。王国ブラジル戦を含む2試合が予定されている10月の代表合宿メンバー入りへ、御前試合でゴールを決める!

 ビッグチャンスは必ずものにする!

 得点機はもちろん、代表監督の御前試合でも、だ。非公開調整を終えた宇佐美は、大勢の報道陣に囲まれると、初めは「え~っ」と苦笑いをしながら取材を断るそぶりを見せた。それでもダービーへの意気込みと、代表復帰への思いを問われると、紳士的な受け答えで秘めた思いをいつまでも語った。

 「まずは代表に選ばれるように、明日の試合を頑張るだけ。僕らは根っから、セレッソだけには負けたくない。1歳から(G大阪の)ファンですし、13、14歳くらいから『セレッソだけには負けるな』って、たたき込まれてきましたから」

 ゴールしかない。大一番には日本代表のアギーレ監督が、初めて視察に訪れる。W杯中断明け後は公式戦14戦10発。18年W杯ロシア大会のエース候補として、欧州組を含めても、若手では最も充実した時を過ごしている。清水時代にFW岡崎(マインツ)を育てた長谷川監督は常に「同世代のころのオカと比べても、能力は貴史の方がいいくらい」と口にするほど。結果を出せば、10月の代表戦に招集される可能性が高くなる。

 「相手の弱点を試合の中で見極めながらやります」

 リーグ5位に浮上したチームは、宇佐美が点を決めれば公式戦9勝2分けと不敗。1発で勝利と代表復帰をもたらす。【益子浩一】