常勝軍団復活へ「名波ジュビロ」がスタート!

 J2磐田の名波浩新監督(41)が26日、ヤマハスタジアムで就任会見に臨み、直後の練習から指揮を執った。会見では「勝ちたいという気持ちが非常に薄い感がある。まず、そこをくすぐりたい」と勝者のメンタリティーの浸透を口にし、練習前ミーティングでは選手に「プレーオフではなくJ1自動昇格(2位以内)の可能性がある限り上にしがみついていこう」と明確な目標を提示した。

 厳しい状況下で監督オファーを受け、決断まで10日を要したという。亡き母の墓前で30分、瞑想(めいそう)もした。日本代表の本田がACミラン入団会見で使った一節を用いて「僕の中のリトル名波が、行くところ分かってるだろう、四の五の考えるな愚問だろう、と言ったんじゃないですかね」。数日前には中山雅史氏らクラブOBと会食し、激励を受けたという。

 中長期ビジョンでチームの立て直しを託され「一番上のカテゴリーでいい結果、いい順位にいたいし、代表選手がい続けなくてはいけないクラブだと思う」。黄金期のような輝かしく美しいサッカーを取り戻すことを誓った。【岩田千代巳】