メモリアルゴールでプレーオフ圏つかむ!

 J2札幌のFW都倉賢(28)が2日、明日4日水戸戦での3戦連続ゴールを目標に掲げた。勝てば、12試合ぶりのプレーオフ圏浮上がかかる一戦。さらに、クラブのリーグ戦1000ゴールまでも残り3点に迫っている。前節まで6戦6ゴールと好調の得点源が攻撃陣をけん引し、節目の得点で、今季2度目の3連勝に導く。

 都倉は、札幌ドームサブグラウンドでの全体練習後、1人ピッチに残って、ミドルシュートの練習に励んだ。「リラックスしながら、自分の形ができているかを、しっかり確かめたかった」。6戦6発と好調も、現状に満足はしない。臨戦態勢を整えると「前の選手としての役割は、おのずと決まっている。そのための準備をするだけ」と自身2度目の3戦連続ゴールを見据えた。

 松本戦で2試合連続得点を挙げ、現在9ゴール。09年草津時代以来5年ぶり2ケタ得点と、自身の節目となるJリーグ通算50ゴールまで残り1に迫った。「数字は意識したことがなかった。ここまで決めてきたことの積み重ねですね」。水戸戦は09年4月4日の対戦で1試合2得点、前回対戦した5月25日にも1得点と相性はいい。献身的にボールを追い、ハイボールには猛然と頭を突き出す泥臭いプレーで連発を目指す。

 点を決め、勝ってチームをプレーオフ圏に上げるのが、最大のミッションだ。6位大分とは勝ち点3差に迫った。自らの連続ゴールで、クラブのリーグ通算得点も一気に997まで伸びた。3得点で大台1000号に届けば、勝利も近づき、上位の結果次第で、12節ぶりのプレーオフ圏浮上の可能性がある。「ビッグチャンスは必ずあるし、決めきれるようにしたい」とメモリアル弾での勝ち点3奪取を頭に描いた。

 10月に入り、それまで水色やピンクなど明るい色を基調にしていたファッションも、ワインレッドや茶色、グレーと秋らしい色に衣替えした。「季節や環境、仕事や会う相手によって着る物を替えることは普通のことだし、常に考えている」。残り8戦、勝負のラスト2カ月に突入する。夏の終わりに始まった都倉祭りは、装い新たに、今度は秋の収穫祭へと突入する。【永野高輔】<2試合連続ゴールVTR>

 ◆9月23日岡山戦(札幌ドーム)

 前半4分、相手パスミスに走り込み、右足で先制ゴールを決めた。2-1の後半40分には、工藤のパスを左足ダイレクトボレーでたたき込み、札幌ドーム2戦連続2ゴールを挙げた。

 ◆同28日松本戦(松本平広域公園総合球技場)

 前半12分、MF上里の左CKに頭で合わせて先制ゴールを決め、2連勝に導いた。