J1復帰に王手をかけたJ2山形はオフ明けの3日、千葉との昇格プレーオフ(PO)決勝(7日、味の素スタジアム)に向けて練習を再開した。サポーターらが除雪したハーフピッチで、主力組とサブ組に分かれた実戦形式の練習などを消化。PO準決勝の磐田戦(11月30日)で右太ももを痛めた1トップのディエゴが練習を回避する中、石崎信弘監督(56)は各ポジションを入れ替えながら、FW林陵平(28)と中島裕希(30)の先発起用の可能性も探った。

 林、中島ともに昨季12得点のチーム得点王。林は今季、左膝前十字靱帯(じんたい)損傷から6月下旬にリーグ復帰したが、途中出場3試合にとどまった。だが、天皇杯4回戦のJ1鳥栖戦にフル出場して完封勝利に貢献。1日のガンジュ岩手(東北社会人リーグ)との練習試合1本目に4得点するなど、上り調子だ。前線のクサビを求める石崎監督は「林はターゲットタイプ。(中島)裕希は大きな動きでウラにも飛び出せる」と判断材料をあげた。【佐々木雄高】