8日のブンデスリーガ第12節で、日本代表MF香川真司が所属するドルトムントと、DF内田篤人のシャルケによるルールダービーが、いよいよ開催される。

 ドイツで最も有名なこのダービーは、ブンデスリーガ創設以前も含めると過去146試合行われ、勝利数はドルトムントが50、シャルケが58、そして引き分けは38となっており、ほぼ互角。ファンにとっては(次の対戦までの)向こう半年間のアイデンティティを保つ重要な一戦となるため、リーグ戦の順位に関係なく、いかなる時でも異様な盛り上がりを見せる。

 そんな決戦を翌日に控えた7日、シャルケのサポーターがなんとも珍しい方法で、同クラブの選手を鼓舞した。

 この日のチーム練習は一般客にも公開され午前11時半にスタートしたが、地元誌「レビーア・シュポルト」によると、そこに集まったサポーターの数はなんと3500人(!) 練習場の周りを大柄な男たちがびっしりと取り囲み、ジャンプをしながら応援歌を歌い続けるその光景には、関係者もさぞかし驚いたことだろう。

 しかし彼らの仰天行動は、これで終わりではなかった。なんと練習の最後には発煙筒に着火。瞬く間にピッチ上は煙で包まれ、反対側のサイドもほとんど見えないような状態になってしまった。

 ただし、選手たちはこの雰囲気を思いのほか楽しんでいたようで、MFマルコ・ヘーガーはその様子を高所から撮影し、SNSサイト「Facebook」にある自身の公式ページに「今日の練習場は鳥肌ものだ!」と、コメント付きで動画を投稿。またFWフランコ・ディサントもピッチ上での動画と写真をツイッター(@fdisanto9)に掲載し、「サッカーは素晴らしい!100%ポジティブ!」と記している。

 ファンの熱い気持ちは、シャルケの面々に伝わったはず。147回目のルールダービーは、果たしてどのような結末を迎えるのだろうか。