<欧州選手権展望:ウクライナ-スウェーデン>◇1次リーグD組◇11日◇ウクライナ・キエフ

 スウェーデンはセリエA得点王のFWイブラヒモビッチ(ACミラン)がけん引する。今大会は主将を務めるだけでなく、従来の1トップ、2トップというより、トップ下になる見込み。これまでアヤックス、ユベントス、インテル、バルセロナと所属クラブでは「優勝請負人」だったが、自己中心的とか、代表チームでは好成績が残せないという評価に甘んじてきた。立場が変わった今大会は、どう変ぼうするか。FWエルマンデルとの連係が鍵を握るとともに、卓越した身体能力による個人技も楽しみだ。

 ウクライナは23人中21人が国内リーグ所属。FWヤルモレンコら潜在能力の高い若手も多く、新しい才能を発掘できそうなチームでもある。かつてACミランで活躍し、現在はディナモ・キエフの英雄シェフチェンコが、久しぶりに大舞台に戻ってくる。これを最後に代表を引退するとも口にしており、雄姿を見たいところだ。