過去の八百長問題に絡む検察の捜査に、イタリア代表のアントニオ・コンテ監督(45)が、起訴回避に向けて検察側にヒアリングを要請していることが2日、分かった。

 同監督はシエナを指揮していた10-11年シーズンに八百長に関する報告義務を怠ったことで、(ユベントスの監督を務めていた)12年にFIGC(イタリア・サッカー連盟)から4カ月のベンチ入り禁止処分を受けていた。

 だが、試合不正操作の捜査を行っているイタリア北部のクレモナ検察のディマルティーノ氏は「連盟の処分と検察の捜査は違う」と、同連盟の処分とは関係ないことを話した。

 さらに同氏は、FIGCの弁護団からコンテ監督の件でヒアリングの要請を受けたと発表した。また、同連盟がコンテ監督を現在行われている16年欧州選手権フランス大会の予選に集中させるため、起訴回避に動いていることを話した。今回のヒアリングについて「捜査対象になっている人がヒアリングを要請することは普通のこと。これからヒアリングの日程を決める」と説明した。