ベルギー1部スタンダールの日本代表GK川島永嗣(32)が23日、退団を明言した。練習後、報道陣に対応し、明かした。
川島は不振から今季途中で正GKの座を奪われ、昨年10月19日のワーレゲム戦以降は公式戦出場2試合にとどまっていた。
川島の一問一答は以下の通り。
-まだ1試合残ってますが今シーズンを振り返ってみて
川島 振り返ると、試合に出てないことを含めて難しいシーズンだったと思います。それが一番ですね。自分のキャリアにとっても試合に出られないシーズンというのは、ここまでなかった。普段とは違った、本当の難しさのあるシーズンだと思います。
-この4年間、ずっとチャンレジしてきたが、ここで一つの区切りが来たのでは
川島 自分の中でW杯自体が大きな目標だった。2010年のW杯が終わってから、そこ(14年W杯)に向けて海外に出たというのもあった。それがあったからいろんなことに耐えてこれたと思う。
10年W杯が終わってから、まともに長い間、休むことがなかった。そのサイクルがW杯が終わってからも続いていた。肉体的にもメンタル的にも、使い切った感は自分の中であった。
自分自身ではそういうのを感じてましたけど、同時にさらに上へいける手応えもあった。実際にシーズンの最初はいい感じで入れましたし。ただ、ミスも続いたりして、その間をさまよっていたというのが自分の中であった。それをコントロールするだけのキャパシティーが自分の中に残ってなかったと思います。
-契約の話は?
川島 契約は今季で切れますし、先の事に関してはまだ言えませんが、僕は今回スタンダールとの契約を満了して、契約を更新しないことを自分でも決断している。明日でシーズンが終われば、スタンダールでの試合は明日が最後かなと。はい。
-明日で終われば、いつ日本へ
川島 代表次第ですね。今まで試合に出てない中でも代表に向けてコンディションを整えてきている部分もある。少し休めれば別にコンディション的には全然(問題ない)。この前の月曜日にもU-21のチームでプレーしたし、常に試合に出れるように準備はしています。
-以前「ベルギーはもういい」と言ってましたが
川島 先の話はしないです。そこは(笑い)。
-契約満了ということで、やりきったという感じですか
川島 やりきった感は特にないですね。まだまだこれからという感じの方が強い。去年からずっとチームから契約更新のオファーはもらっていて、ある程度、合意してたんですけど、やっぱりチャンピオンズリーグに出られるかどうかというのが、自分の中で大きなポイントだった。
この3年間でやりきったというより、自分がまだまだこれから先、こっち(欧州)でやり続けて何ができるのを学ぶ大きな時間だったと思いますし、自分はやっぱりこの3年間やったこの経験をこの先に生かしていきたいという気持ちの方が大きいですね。
-先の話はしないけれどヨーロッパということで
川島 ヨーロッパには残りますよ。そこはもちろん。まだまだ。まだまだでしょう。何言ってんですか(笑い)。