磐田からオランダ1部ヘーレンフェインへの移籍を決めたMF小林祐希(24)が17日、入団会見に臨んだ。以下、日本人メディアに対する一問一答。
-欧州志向はもともとあったのか?
小林 中学校に入った時からずっとヨーロッパに行きたくて、中学3年間は毎年ブラジルに行って、高校入ってからは毎年ヨーロッパのチームの練習に参加してきました。そういう意味での不安はあまりないです。
-英語を日本でも勉強していたとか
小林1年間、英会話を頑張りましたけど、本物の外国人を目の前にするとやっぱり変わるなあというのは。緊張するというか、すぐ(言葉が)出てこない。
-それでもジェイと仲が良い
小林 すごい分かりやすい単語を並べるんで。気を使ってくれている。彼とはしゃべりやすかった。毎日、同じような会話しかしないんでパターンを覚えてしまう。また、違った単語を使う相手だと難しいですね。
-ヘーレンフェインはオランダでは有名で人気のあるチームですが、日本では知られてない。不安はなかったか?
小林 自分で感じるかなと思いましたけど、何も感じなくて、逆に(不安を)探すのが困るというか。不安要素を探すのに困ります。
-不安ではなく、自信がある点は?
小林 根拠の無い自信です。根拠はないです。ただ、生活していける自信。文化とかを受け入れる自信とか、全部に対して楽しみの方が大きいです。あまり先のことを考えずに、今この時を楽しめたら良いなと思ってます。
-磐田のサポーターに「みんなをロシアに連れて行く」と公言し、「夢はW杯で優勝すること」とも言っていた。それが究極の大きな目標?
小林 はい。
-クラブのTVに「クリスティアノ(ロナルド)、メッシ、ネイマールとプレーしたい」と言っていた
小林 プレーしたいというか、チャンピオンズリーグや欧州リーグのようなハイレベルで戦う(ということ)。別に同じチームでなくてもいいので。
-オランダは攻撃的なサッカー。得点が期待されるが、目標は?
小林 具体的な数字は決めていない。サッカーはもちろん得点、アシストが1番分かりやすい。だけど点を決めてない、アシストしてないけれど必要な選手っているじゃないですか。そういう役割もしつつ、点も取れたら良い。「小林祐希がボールを持つと落ち着くな」「小林祐希はなんか嫌なところでボールを受けてるな」とか、何げないプレーで魅せていければ。イメージ的にはイニエスタや、シャビ。
-オランダだとシステムは4-3-3。中盤は3人。いろんな役割を求められると思うが
小林 真ん中だったらどこでもいい。サイドでも俺は必要とされるポジションでやろうと思ってます。
-オランダに来るにあたって高木善朗(現J2東京V)と話をしたか
小林 いろいろオランダの情報を聞いたり見たりしましたけれど、あえてそんなに情報を入れすぎずに来たかった。あんまりクラブに対してとか、オランダに対してとか知りすぎちゃうと、知った時の喜びも半減するかなと思って、そのまま行っちゃおうと思った。
-本田圭佑と話をしたとか
小林 はい。ミラノに直接会いに行った時はまだ磐田がJ2からJ1に上がり、その段階で海外でプレーしたくていろいろ探していた時期でした。6月にキリンカップに代表に選ばれて、その時期ぐらいにヘーレンフェインから話しがあって。そしたら「ヘーレンフェインはめちゃくちゃ良いクラブだから、行けるなら行ったほうが良い。1部だし、若手が多くて常に上を狙っているチームだから行ったほうが良い」って。
-ヘーレンフェインのユニホームに袖を通して初めてピッチに立った感想は?
小林 今すぐキックオフの笛が欲しいというか、早くプレーしたい。自分のプレーを見せたいというのと、チームメートを知りたいというのもある。早く週末にならないかなと思ってます。
-今週末の試合?
小林 今週末。準備が出来ていると思われて、使われるチャンスがあるならもちろん出たい。まだちょっと慣れろという期間だったら焦らずやりたい。それは監督が決めること。
-ストレッペル監督の印象は?
小林 強面で威圧してくるタイプかなと思いましたが、すごく心でしゃべってくる。本当に俺のことを心配して、選手のことを思って、ファミリーだと思ってしゃべっていると感じたので、言葉は分かりませんが、俺もパッションで返していける部分があるんだったら気持ちで返していったり、プレーで返していったりしたい。
-背番号21は自分で選んだ
小林 南米やブラジルだと21番は期待されている若手が付ける番号と言われていたり、好きなジダンが付けていたり、シルバ、アイマール、ロナウジーニョといった俺の好きな選手たちがみんな21番を付けていたというのもあった。デビューした時も21番でした。再出発という意味で21番を付けました。