ブラジルのサッカークラブ、シャペコエンセの一行が乗ったチャーター機が28日夜(日本時間29日)、コロンビア中部メデジン近郊で墜落した。コロンビアのサントス大統領は29日、6人が生存していると明らかにした。ロイター通信などは乗客乗員75人が死亡したと伝えた。シャペコエンセは09年に神戸を率いたカイオジュニオール氏(51)が監督を務め、元Jリーガー4人も乗っていたが、コロンビア航空当局が発表した生存者名簿に5人の名前はなかった。

 シャペコエンセはブラジル南部シャペコを本拠地とするクラブ。ブラジル代表選手はおらず、現在ブラジル1部リーグ9位につけている。09年に神戸を指揮したカイオジュニオールが監督を務め、元Jリーグ経験者もいる。遠征参加名簿には元千葉、C大阪のFWケンペス選手(34)、元川崎FのMFアルトゥールマイア選手(24)、元柏のMFクレーベル選手(35)、元京都DFチエゴ選手(30)の名が含まれていた。

 DFチエゴ選手が京都に在籍した10年に京都監督を務めた元日本代表DFの秋田豊氏は「こんな形で彼の現在を知るなんて、思いも寄らなかった。DFとして入団してきたが、188センチのフィジカルを生かすためボランチで起用した。まじめで常に一生懸命だった」と語った。