MF長谷部誠が所属するフランクフルトが、アウェーでDF内田篤人が所属するシャルケを1-0で下した。

 長谷部は11試合連続の先発フル出場を果たし、前半33分に右からのFKを相手の意表を突くグラウンダーのキックをゴール前に入れ、FWマイヤーの決勝弾をアシストした。「(冬季中断期間の)合宿で練習してて、見たらあのスペースが空いてた。蹴る前にアレックス(マイヤー)とアイコンタクトして。あれはうまくいきました」。

 この日は最終ラインの中央のリベロで出場し、DFアブラハムとDFバジェホのカバーをしっかりと行ったが、「本職がセンターバック(CB)の選手に比べたら自分の身長も小さいですし、そういう身体的なハンデで言うと、1対1の場面とかでの激しさという部分では、普通のCBよりは劣っていると思う。そこをいかにクレバーにプレーするかというか。まぁカバリングだったり、出足を1歩早くとか、そういうところで勝負する部分を自分の中で考えています。今日はうまくできたところもあったと思いますが、ただ競り合いをすべてしないわけにはいかないので」と、課題も自ら指摘した。

 またタイミングを計って前やサイドにも飛び出してボールを奪取するなど、ベテランらしい読みの鋭さも光った。「監督からは『きみは経験のある選手なんだから、チームの中でリーダーとしてやってくれ』っていう風に言われてます。チームの中で自分がポジション的にも経験値としても、自分が戦術を変えるくらいの責任感を持ってやってます」。

 「今日は連敗をしないってことで、チームが勝ったこと、その中で自分が点に絡めたことは本当に良かった」とこの日を勝利を喜んだが、「次はダービーなんで、去年もダルムシュタットにはホームでやられてますし、(今季の)前半戦もやられてるんで、勝ちたい」とヘッセン・ダービーへ向けて気合を入れた。