「ドーハの悲劇」で知られる93年W杯アジア最終予選の最終戦で、日本のW杯初出場の夢を砕いたイラクを指揮したエマヌエル・ババ氏が27日、がんのため死去した。AP通信が28日、バグダッド発で報じた。74歳だった。

 同氏は93年のW杯アジア最終予選で途中から急きょ代表監督に復帰。最終戦で対戦した日本は終了間際に2-2に追い付かれたため、W杯出場を逃した。AP電によると、現役時代はイラクに国際試合の初得点をもたらした英雄で、監督としても2度の五輪出場へと導いた。

 [2009年5月28日20時44分]ソーシャルブックマーク