【ロンドン(英国)=春日洋平通信員】セルティック4年目を迎えたMF中村俊輔(30)が、今季のテーマとして「故障しない体づくり」を掲げた。18日からのイングランド遠征に合流し、サウサンプトン戦(2-0勝利)とフルハム戦(1-3負け)に帯同。出場はなかったが、「外から2試合見られてよかった」とチームの現状をじっくり観察した。そして欧州CL、W杯最終予選と大事な大会が重なる今季への「所信表明」を口にした。

 中村

 やっぱり普段から体のケアが大事だと思う。メンタルにも気をつけて、しっかりコンディションをつくっておくことが重要。

 昨季はアジア杯明けから休む間もなくチームに合流し、公式戦に出場。その反動から左ひざを故障し、2カ月以上離脱しただけに、もう同じ轍(てつ)は踏みたくない。負けられない大事な試合が始まる秋に向け、「体が基本」という思いが強まっている。

 中村

 ボールは使っていない。プレシーズンは試合が多いから、その中でどう体をつくっていくか。みんなは2週間調整している。自分は試合をこなしつつ、ジムにも行ってコンディションを上げていきたい。

 セルティックと日本代表のキーマンとしての使命感がある。「鉄人」は自らの意思に沿う「はがねの体づくり」で、ハードな1年を乗り切る覚悟だ。