<スコットランドリーグ:セルティック3-1キルマーノック>◇21日(日本時間22日)◇キルマーノック

 【キルマーノック(英国)=塩畑大輔】セルティックMF中村俊輔(30)が、キルマーノック戦に先発し、3得点に絡む活躍で、3-1の勝利を導いた。前半25分、味方の左クロスがDFに阻まれたこぼれ球を拾い、中央へのパスで2次攻撃を開始。これがMFブラウンらを経由し、MFマローニーの右足弾につながった。

 悪夢を振り払う得点だった。同20分には、中村のパスからドリブル突破に入ったマローニーが、ペナルティーエリア内で相手に倒され、PK獲得もキック失敗で先制ならず。17日の欧州チャンピオンズリーグ・オールボー戦でも、MFロブソンのPK失敗が響き、痛いドローに終わっていた。今季5試合でわずか2失点と、鉄壁の守備を誇るキルマーノックが相手だけに、嫌な予感がよぎった。

 直後の得点で悪い流れは断ち切れた。中村は後半11分にも、自陣でのパス交換で、FWサマラスの50メートルドリブル弾の起点に。同36分には右からの折り返しに飛び込む形で、ダメ押し点につながるPKを獲得した。「好調な相手だけに、今季前半戦のヤマ場だと思っている」と話した一戦で、勝利を演出した。