メキシコ協会は8日、リベルタドーレス杯に出場していたサンルイス、グアダラハラに対する新型インフルエンザ関連の差別的扱いを受けて、大会の棄権を決め、南米連盟が主催する大会に当面、出場しないことを発表した。2チームは相手のナシオナル(ウルグアイ)、サンパウロ(ブラジル)から、決勝トーナメント1回戦でのメキシコ入国を拒否され、試合開催が宙に浮いていた。同協会のコンペアン会長は会見で、長引く議論への我慢の限界、開催地変更への不満などを理由に挙げた。

 メキシコ国内では無観客だったサッカー場への観客の入場が許可され、メキシコ協会は本来の形での開催を求めたが、受け入れられなかった。メキシコは南米連盟の管轄外だが、招待される形で大会に参加していた友好関係にひびが入った形だ。

 対戦予定だったサンパウロとナシオナルは不戦勝で準々決勝に進出する。(エリーザ大塚通信員)

 [2009年5月10日7時10分

 紙面から]ソーシャルブックマーク