<セリエA:インテルミラノ2-2カターニア>◇4日◇ミラノ

 日本代表DF長友佑都(25)の所属するインテルミラノが、カターニアと引き分けた。ホームで前半に2点を先行される苦しい展開。後半にフォルラン、ミリトが得点し、なんとか引き分けに持ち込んだが、7戦ぶりの勝利はならなかった。またローマ対ラツィオのローマダービーは、2-1でラツィオが勝利。勝ち点で並んでいたウディネーゼを上回り、単独3位に浮上した。

 左ふくらはぎを痛めた日本代表戦から戻ったばかりの長友が、精彩を欠いた。右サイドバックとしてプレーした前半19分、1対1となった相手MFゴメスのドリブルに簡単に置き去りにされて先制点を決められた。同38分にはオフサイド気味とはいえ、スルーパスの侵入を許して、2点目を奪われた。長友は「チームに申し訳ない」と反省。その上で「今日みたいに失点に絡んでも、恐れることなくプレーができるようになった。こういうときこそ成長するチャンス」と最後は前向きにとらえた。翌5日の地元各紙は長友に低評価を与え、4・5点を付けたコリエレ・デロ・スポルト紙は「守備ではミスが多い」と記した。(波平千種通信員)