<セリエA:インテルミラノ1-1ユベントス>◇14日◇ミラノ

 開幕2連勝同士の注目のイタリアダービーは、日本代表DF長友佑都(27)所属のインテルミラノが、ホームで昨季王者ユベントスと引き分けた。長友は左MFでフル出場。積極的な攻撃参加で、得点はなかったが伊紙から高評価を受けた。

 イタリア中の注目を集めた一戦で、長友は積極的に攻撃に参加した。前半12分、CKから相手DFのクリアボールをペナルティーエリア内で左足ボレー。名手ブフォンが何とかはじき出したが、場内は大歓声に包まれた。10日の日本代表のガーナ戦から、その夜の便でイタリアに戻った。チーム合流後は、マッツァーリ監督の下で入念な戦術の確認を行った。日本から応援に駆けつけた家族が見守る中、大一番で実力を発揮した。「今日はいいサッカーができた。次につながると思う」と3戦連続ゴールはならなかったが、長友は胸を張った。

 一夜明けた伊紙は高評価。ガゼッタ・デロ・スポルト紙は「マンガのようなハーフボレーシュートは、ブフォンにゴールラインぎりぎりではじくという難しいプレーを強いらせた」とチーム3番目の6・5の採点。そして「長友はマッツァーリ監督の教えを、日本人らしくすべてを短期間で吸収した」と称賛した。(波平千種通信員)