史上4位の移籍金8000万ユーロ(約112億円)で、フランス1部モナコからRマドリードへの入団が決まったコロンビア代表MFハメス・ロドリゲス(23)が22日、本拠地サンティアゴ・ベルナベウでのお披露目会に参加した。W杯ブラジル大会の得点王は、代表と同じ背番号10を与えられ、スタジアムに詰め掛けた4万5000人ものファンから大声援を受けた。

 ハメスフィーバーだ!

 ロドリゲスは本拠地スタンドの会見スペースに黒のスーツ姿で登場し、「夢がかなってとてもうれしい。多くの幸せとタイトルをクラブにもたらしたい。今日はありがとう。アラ・マドリード!(さあ行こう、マドリード)」とスピーチ。ペレス会長からエジル(アーセナル)の移籍で空き番となっていた10番のユニホームを受け取ると、4万5000人のサポーターから「ハメス!

 ハメス!」と割れんばかりの大コールが巻き起こった。

 「事件」はその後、起きた。ロドリゲスはピッチに降り、ユニホームに着替えて再登場。華麗なリフティングで観客を沸かせた。すると興奮したファンが乱入。ロドリゲスに抱きついた。だが、警備員に引き剥がされた侵入者に、優しくボールをプレゼント。ファンサービスでも株を上げた。

 4万5000人というサポーターの数は期待の表れだ。チームでは、09年ロナルド入団時の8万人には及ばないものの、同年のカカが入団した時の5万人に匹敵する数。それでも「重圧があるのは分かっているけど、準備はできている。スター選手と一緒にプレーできるのは楽しみだし、勉強になる」と、ジダンに憧れ続けてきた若き司令塔に気負いはなかった。