[ 2014年2月13日2時0分 ]団体女子SPで演技する浅田真央(撮影・PNP)

 浅田真央(23=中京大)が日本女子フィギュア界初の2度目のギネス記録を狙う。ソチ五輪女子シングルのフリー(20日)では、3回転以上のジャンプを8回跳ぶ女子初の「エイト(8)・トリプル」に挑む。これを達成すればギネス記録として申請する計画があることが分かった。

 関係者は「成功したらギネス記録に申請したいと思っています。彼女にとっても大きなモチベーションになる」とコメントした。申請対象となるのはフリーでのジャンプ。アクセル、ルッツなど全6種類をすべて跳び、さらにすべてを3回転以上で入れる。6種類の3回転を決めても五輪史上初だが、狙うのはさらに上。現役では浅田しか跳べない3回転半を武器に、誰も成し遂げていない「8・トリプル」に挑戦する。

 6日のソチでの初練習後、「最後になるかもしれない五輪、すべてのジャンプを入れるのもありかなと思った」と話した。昨年12月のGPファイナル、全日本選手権ではフリーに3回転半を2回跳ぶ構成にしたため、5種類しか跳んでいなかった。年始から考え始め、新たな快挙への気持ちが高まった。

 10年バンクーバー五輪でトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を1試合で3度決めるギネス記録を保持。2個の記録を持つことになれば史上初の女子スケーターになる。3度の3回転半を成功させたバンクーバーから4年。エレバン(アルメニア)の「日本専用リンク」で調整中の浅田は、再び世界を驚かせる用意ができている。

 ◆フィギュアとギネス記録

 日本フィギュア界で公認されたのは3人。浅田のほかに、02年ジュニアGPファイナルで女子史上初の4回転ジャンプを成功させた安藤美姫、89年世界選手権で女子史上初の3回転半ジャンプを成功させた伊藤みどりがいる。